鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

おもかげ

 

f:id:maehara63:20180101192320j:plain

【読書日記】1/1読了

『おもかげ』浅田次郎毎日新聞出版

年またぎの1冊は、敬愛するジロー先生の最新作。

定年の送別会帰り、

地下鉄車内で倒れ、ICUに送られた男の意識に

走馬燈のように65年の記憶と、謎の女性が現れる。

見守る家族や親友、看護師らの気持ちも交差して、

良質な、極めて良質な大人のファンタジーになる。

先生の代表作『地下鉄に乗って』を彷彿とさせる

濃厚な人生が、熱くて、厚くて、終章は感涙です。

今後もお慕いいたします。ジロー先生!

 

謹賀新年 2018

あけおめ、ことよろ。

f:id:maehara63:20171230113544j:plain

写真は今年の年賀状で登場した我が家の番犬?

いや、正体は沖縄のシーサーです。

名前は「じゃじゃ丸」。拙宅玄関で来訪者を迎え、

邪悪な侵入者を追い払ってくれます。

出会いは1999年春、沖縄の八重山地方にハマって

年に何度も訪れていた頃、竹富島で彼らを見て、

「ウチにも来てくれないかな」と。

それで作ってくれている所に製作をお願いしまして、

数カ月後に船便でやって来てくれたんです。

底辺のサラリーマンだったのが、彼が来てから

ガラリと運命が変わって、あれから約20年。

長いつき合いになってます。

http://isigaki.info/ritou/seasir.htm

ちなみにコチラで、彼の仲間が紹介されてます。

上から3列目のシーサー達が兄弟かと思います。

 

竹富島のシーサーが、ウチにいるんだゼ(自慢)。

 

 

2017 マイベスト本

ああもう、大晦日ですね。
今年もお世話になりました。

で、恒例の年間マイベスト本です。
個人的趣味ですから、ご参考までに。
感想のリンクを張ってあります。

 

 

他にもっとあるのですが、
直木賞受賞や候補作など、世の中の感想と一致してましたので、
敢えて上記4冊を紹介させていただきます。

それでは、よいお年を!

僕らだって扉くらい開けられる

f:id:maehara63:20171224112148j:plain

【読書日記】

『僕らだって扉くらい開けられる』行成薫(集英社

 

連作短編。

表紙周りに登場しているのは、とある町のエスパー達。

彼らがね、面白いんです。

少ししか動かせないテレキネシス(念動力)使いリーマン、

パラライズ(金縛り)を使うと髪が抜ける薄毛クン、など。

各章で現れる彼、彼女たちのポンコツなサイキックぶりが、

どうにもこうにもバカバカしくて、愛おしくてたまらない。

しかも、とある食堂で彼らが繋がっているとわかったとき、

久しぶりに声を上げて笑ってしまいましたよ。

いいなあ、年末にこういう肩肘張らない読書、幸せですわ。

敬愛する山本幸久さんの風味を感じてたら、この作者さん、

小説すばる新人賞出身の方でした。今後も注目ですね。

あ〜面白かった。

 

 

 

『ラストで君は「まさか!」と言う』

そろそろ店頭に並び始めました、PHP研究所発行の
『ラストで君は「まさか!」と言う』の新シリーズ。

f:id:maehara63:20171215081313j:plain

  「望みの果て編」(紫の表紙) 「デジャヴ編」(青の表紙)

朝読書用の「どんでん返し」ショートショート集なのですが、
不肖ささき、執筆に参加させていただきました。

====================================

 

■「デジャヴ編」には、以下7作
★聖なる剣/人食い魔女の家/あと五分/
ボクとAI/洋食屋の客/自分探し/★図書室の彼女


■「望みの果て編」には、以下3作
カッパ沼の伝説/★校長先生の口癖/★キラッ! 

以上、10作を書いております。


====================================

で、ウラ話。私が書いた★印の4作品、
実はシリーズ4冊すべて読んだ方にわかる「仕掛け」があるんです。


★「聖なる剣」

 →『予知夢編』所収「開かない」の続編です。3人の勇者が登場

★「図書室の彼女」

 →『時のはざま編』所収「傘がない」の吉村さん、谷口君が登場

★「校長先生の口癖」

 →『時のはざま編』所収「ぬか喜び」の前田君が登場

★「キラッ!」

 →上記「校長先生の口癖」の前田君

 →『予知夢編』所収「ゴミ箱に入ったら」の広瀬さんが登場

 (前田君と広瀬さんは、同じクラスだったんです)

「この子、あの話に出てきた!」と気がついてくれたらウレシイな。


2017年4月に発売の2冊(時のはざま編、予知夢編)はコチラです。

 

f:id:maehara63:20171215081350j:plain

こちら含め、よろしくお願いいたします。 <(_ _)>
 

息子と狩猟に

f:id:maehara63:20171208093913j:plain

【読書日記】

『息子と狩猟に』服部文祥(新潮社)

 

考えさせられる読書だった。

著者経歴やタイトルから、ノンフィクションと思ってめくると、

ん、ノワール調のエンタメ? でも狩猟に出る父子も出て来る。

それが、読み進めていくと、とんでもないコトになっていく。

振り込め詐欺グループ内の諍いで、殺した死体を埋めに行く男と、

前述の猟銃を持った父子が山中で出会う。その緊迫感!!!

純文学誌に掲載の作品だが、そんな枠に収まらない世界観がある。

どうなるんだろ。この先どうなってしまうんだろ……。

そう思いながらページをめくる手が止まらなくなってしまった。

だが根幹はサスペンス的な筋運びではなく、命を奪う=殺すという

ことの意味を殺人者、狩猟者の立場で読み手に訴えかけている点。

読みごたえアリです。アタリです。

 

 

 

 

『ラス君』シリーズ新作

f:id:maehara63:20171206110917j:plain

『ラス君』シリーズ最新作「デジャヴ編」「望みの果て編」。

本日、見本誌が届きました〜♪ 発行はPHP研究所です。

来週後半〜書店に列ぶ予定。詳細は追ってご案内しまーす。