鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

長く高い壁

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【読書日記】3/22読了

『長く高い壁』浅田次郎角川書店

敬愛する心の師、ジロー先生の最新作はミステリー!

ファン歴長いアタクシですが、ミステリーってあったかな?

と思うくらい珍しいのではと思っております。

部隊は戦時中の中国、日本軍の従軍作家と中尉が

憲兵とともに「小隊10人全員死亡」の謎を解く、話。

近現代中国、日本軍、ともに先生ならでは舞台設定、

なのですが、ここにガッツリとミステリー。脱帽!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ディレイ・エフェクト

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【読書日記】2/28読了

『ディレイ・エフェクト』宮内悠介(文藝春秋

「すごい」と思っている作家さんの一人で、

SFの括りで語られることも多い方ですが、

私的にはジャンルなんかどーでもいいかと。

昨年読んだ『彼女がエスパーだったころ』も

かなり新鮮な読書だったのですが、本作も

3短編にビシビシと刺激をいただきました。

なかでも表題作は現代と、戦時下の東京が

重なるという、かなりすっ飛ばした設定で、

もう、私の想像のナナメ上を行っています。

見えている過去と、読めている過去の未来、

さらに未来にいる主人公の冷静な現状分析。

どれをとっても「他にない」作品なんです。

他2編も、ちょっと違った風味で読ませる。

自分にはない感覚を見せつけられていると

ああオレって凡人と思ってしまいますわな。

芥川賞候補だったんですよね。でももっと

違うところで注目されるべきだと思います。

 

 

 

 

【書評】ディア・ペイシェント

先日ご紹介した南杏子さん著『ディア・ペイシェント』(幻冬舎

書評(←久しぶり〜)をやらせていただきました。

いやもう、モンスターペイシェントの現状ってば、

スゴイですよ、奥さん。ミステリ要素もあります。

それに立ち向かう女性医師の勇姿に引き込まれます。

 

 

お仕事告知

(=゚ω゚)ノ お仕事告知
JA(農協ね)の子供向け雑誌『ちゃぐりん』3月号で
ショートストーリー「あした日記」を書かせていただきました。
日記の宿題が面倒臭くて、前日に書いちゃったことから、
翌日それに合わせようとドタバタする少年のお話です。

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盤上の向日葵

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【読書日記】1/29読了

『盤上の向日葵』柚木裕子(中央公論新社

本屋大賞にもノミネートされている同作。

ずっと気になっていたけれど、なかなか読む時間がなく

昨晩やっと読了。これ、傑作だと思います。

さいたま市内で発見された白骨死体。

一緒に埋められていた伝説の将棋名駒。これがカギ。

容疑者は実業家からプロ棋士に転身した天才。その生い立ち。

彼を突き止めていくアクの強い強面刑事と元棋士の若手。

重厚な人生ドラマ、深いキャラ設定、綿密なプロット、

予想を裏切る終盤の展開、そのカタルシスたるや……

どれをとっても一流の推理小説だと思います。

松本清張作品を彷彿させる骨太なミステリを見せつけられると

自分の書いているモノの薄っぺらさに愕然とします。

これ、何で直木賞の候補に入らなかったんだろう?

で、自分が書店員さんだったら本屋大賞に投票します。

そのくらい、久々に魂を鷲掴みにされた作品でした。

 

 

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ディア・ペイシェント

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【読書日記】

『ディア・ペイシェント』南杏子(幻冬舎

担当の編集者さんからプルーフをいただき、発売前に読了。

著者の南さんの前作『サイレント・ブレス』も読ませていただき、

医療現場のリアルを体感できる内容に次作を期待していましたが、

その期待の第2作目。これも、なかなかにリアル。

女性内科医がモンスターペイシェントたちに疲弊していく様子が

ああこれは、現役医師でもある著者が見てきた「現場」だな、と。

昨今の女医さんでしたら「私、失敗しないので」のアノ方ですが、

アレはドラマ。(もちろんコチラもですが、クセがすごい!)

苦悩する主人公に、読み手は傍らにいる感覚になりました。

でもね、それだけでは終わらない。ミステリも仕込んであるし、

人間ドラマとしてのカタルシスもある。詳細は言えないけどね。

個人的には医療現場の別視点が、とても参考になりました。感謝。

 

 

 

 

 

 

 

彼方の友へ

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【読書日記】1/7読了

『彼方の友へ』伊吹有喜実業之日本社

いろんな作風をお持ちの作家さんだと思う。(尊敬!)

銀座の出版社が舞台と知って同著発行元が舞台と知る。

少女雑誌に人生を注ぎ、昭和を駆けぬけた女性の話です。

時間の変遷を描くクロニクル的作品を書き上げるには

相当の覚悟と体力がいるわけで、その熱量が伝わってくる。

まして自分も編集者だった時期もあるもので、主人公の

ひたむきさに心が打たれました。

直木賞候補作ですね。さあ、楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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