鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

生き残り

【読書日記】8/9読了 『生き残り』古処誠二(角川書店) いやもう、この本はすごい。 著者の作品はかなり前から注目していました。 第二次世界大戦の、主に南方線線で敗色の濃い日本軍の 有り様を、見て来たのでは? というくらいにリアルに 描いた作品たち…

闇市

【読書日記】8/5読了 『闇市』マイク・モラスキー編(新潮文庫) 戦争を考える季節になりましたね。今年の一冊はこれ。 戦中戦後の「闇市」が作中に現れる小説を集めたもので、 太宰治、坂口安吾、永井荷風、野坂昭如などなど、 錚々たる作家の名が連なるの…

本日

51回目の誕生日。 実家の母から最中、1967年8月5日の新聞コピーなどが届く。 戦後から22年目、沖縄返還の前である。 テレビ欄を見ると、黄金バット、宇宙家族ロビンソン。 野球の試合は「阪急 vs. 西鉄」だって。

火影に咲く

【読書日記】8/1読了 『火影に咲く』木内昇(集英社) しみじみと、イイ本だなあ、と読了後につぶやく。 頃は幕末、とあればお馴染みの英雄たちの話…… ではなく、脇キャラの逸話を、丁寧に丁寧に描く。 決してドラマチックなスジではないのだけれど、 ああ、…

星夜航行

【読書日記】7/27読了 『星夜航行』飯嶋和一(新潮社) 上下巻で計1100ページある大作、読了に一週間かかったけれど、 それはそれは幸せな読書でありました。 時は戦国、家康の嫡子・信康に使えていた男の一代記。 侍から商人となり、南蛮貿易や秀吉の朝鮮出…

がいなもん 松浦武四郎一代

【読書日記】 『がいなもん 松浦武四郎一代』河治和香(小学館) イヤアアア、暑いっすね。こんな猛暑下は、涼しい室内で 読書に限ります。 さてこのところ、浅田次郎先生の『天子蒙塵3』など、 ガッツリ歴史ものに浸っているんですが、この本。 北海道の名付け…

夏の使者

諸々、お見舞い申し上げます。

未来

【読書日記】『未来』湊かなえ(双葉社) 大人達に蹂躙される少年少女のミステリ。 もう、底がなくって、底がなくって……。 (´;ω;`) ヨマセマスネエ 。 直木賞候補。さてどうなるでしょうか?

不定期連載

第一話 「風の中の信玄餅」 パラグレアのジェネラストリーは、サバオブニをリバリミッケしなければデクロをサクラミスされる危機にあった。 「トマイロ、ガネギシをテメラソせよ」 「お言葉ですが、チュラリポシが足りません」 「なんと……」 家臣たちが押し…

沖縄 慰霊の日

今日(6/23)ですね。 ふと思い出したのは、物書きとしてはアマチュアの頃、 旅のエッセイコンテストで賞をいただいたことでした。 www.churashima.net 今日、これより沖縄に向かいます。

いまは、空しか見えない

【読書日記】6/20読了 『いまは、空しか見えない』白尾悠(新潮社) R-18文学賞の受賞作家さんの、受賞作含む、デビュー作。 またスンゴイ作家さんが来ました。 マイ格言「R-18文学賞にハズレなし」です。 DV、レイプ、パワハラ、家族の愛憎……凝縮の連作短…

『ラス君』 7刷です。

(=゚ω゚)ノ ちょいと、お知らせ。 不肖ササキ、執筆に参加させていただきました、この 『ラストで君は「まさか!」と言う〜予知夢』が7刷! その本を発行元のPHP研究所さんからいただきました。 いやあ、増刷って嬉しいものです。

ウォーターゲーム

【読書日記】5/30読了 『ウォーターゲーム』吉田修一(幻冬舎) えっ、これが吉田修一の小説? と思ってしまいそう、でも、 ええ、これも吉田修一の小説! と思っていいでしょう。 著者の作品はデビュー時から全作品ずっと追ってます。 同作のようなハラハラ…

METROCK 2018

ご縁あって、ここ数年行っておりますメトロック。 自宅からチャリで行けるフェスってのも素敵。 今年は日曜、目当ては池ちゃん(レキシ)だけど、 掘り出し物バンドを見つけるのも好き。 小ステージだけど、あ、これスゴイなってやつね。 去年は岡崎体育だっ…

作家30人 合同サイン会まつり

本日(5/19土)、南千住の「くまざわ書店」さんで 当代人気作家さんが一堂に集うサイン会がありまして、 でもって知り合いの作家さんも多数いらしてたので、 不肖ササキ、自宅からチャリ一時間こいで伺いました。 いやあ、大盛況でしたね。 知り合い作家さん…

帰宅部ボーイズ

【読書日記】5/12読了 『帰宅部ボーイズ』はらだみずき(幻冬舎文庫) 私事、今ちょっとした絡みで、この作家さんの著作を 毎日数冊読んでいるのですが、いいんですよ! どの作品も! 「サッカーボーイズ」シリーズはグイグイ引き込まれる。 大人モノの作品…

廃園日和

【読書日記】5/2読了 『廃園日和』行成薫(講談社) 前に読んだ『僕らだって扉くらい開けられる』が とても面白かったので、新作を入手しました。 廃園が決まった遊園地。 営業最終日に訪れる人々のアレコレを描いた群像劇です。 オドロオドロしい装丁とは違…

ふたりみち

【読書日記】 4/11読了 『ふたりみち』山本幸久(角川書店) 極めて私事で恐縮ですが、映画や本で感動すると 腕がシビレる現象があります。年に数回程度。 本だと、浅田次郎作品、重松清作品で起こります。 で、この山本幸久さんの最新作で同じ現象が。 ま、…

狂犬の眼

【読書日記】4/8読了 『狂犬の眼』柚月裕子(角川書店) 先日、『盤上の向日葵』を絶賛したばかりですが、 『孤狼の血』の続編である本作も面白すぎて、 次の日早く起きなきゃいけないのに(6時起き)、 結局、本を閉じることができなくて、読了する1時迄 …

じっと手を見る

【読書日記】4/5読了 『じっと手を見る』窪美澄(幻冬舎) デビュー作からずっと追い続けている一人に、 この窪美澄さんがいます。 決して明るいとはいえない作風なのですが、 もがきながら生きる人の姿をじっと見据えて、 そこに仄かな希望を与えてくれる。…

掌の小説

数年前からやっていることなんですが、 尊敬する先生方の名作を丸ごと一冊書き写す、 (といってもPCにタイプしていく作業ですが) これを朝の日課にしています。写経ですね。 本日(4/5木)昨秋から始めた川端康成の名作、 『掌の小説』全122話、約600Pの…

樽とタタン

【読書日記】4/4読了 『樽とタタン』中島京子(新潮社) 読んでいて幸せな気持ちになれる本。 現時点で2018年の No.1 (俺基準)。 少女時代を回想している連作短編です。 主人公の少女が、放課後に預けられている喫茶店。 そこの常連さんたちとの何気ない会…

ウチのセンセーは、今日も失踪中

【読書日記】4/1読了 『ウチのセンセーは、今日も失踪中』山本幸久(幻冬舎文庫) 私事、ずっとファンであり、デビュー作から追い続け、 最新作が出ると、必ず読んでいる作家さんがおります。 順不同敬称略で浅田次郎、吉田修一、窪美澄、 そしてこの、山本…

水田マリのわだかまり

【読書日記】3/28読了 『水田マリのわだかまり』宮崎誉子(新潮社) タイトルに惹かれて手にした本なんですが、 何だろう、エライものを読んでしまった感。 (イイ意味で、ですよ) 『ポプテピピック』を活字にしたら、こんな感じに なるんじゃあないかとい…

長く高い壁

【読書日記】3/22読了 『長く高い壁』浅田次郎(角川書店) 敬愛する心の師、ジロー先生の最新作はミステリー! ファン歴長いアタクシですが、ミステリーってあったかな? と思うくらい珍しいのではと思っております。 部隊は戦時中の中国、日本軍の従軍作家と中…

ディレイ・エフェクト

【読書日記】2/28読了 『ディレイ・エフェクト』宮内悠介(文藝春秋) 「すごい」と思っている作家さんの一人で、 SFの括りで語られることも多い方ですが、 私的にはジャンルなんかどーでもいいかと。 昨年読んだ『彼女がエスパーだったころ』も かなり新…

【書評】ディア・ペイシェント

先日ご紹介した南杏子さん著『ディア・ペイシェント』(幻冬舎) 書評(←久しぶり〜)をやらせていただきました。 いやもう、モンスターペイシェントの現状ってば、 スゴイですよ、奥さん。ミステリ要素もあります。 それに立ち向かう女性医師の勇姿に引き込…

お仕事告知

(=゚ω゚)ノ お仕事告知JA(農協ね)の子供向け雑誌『ちゃぐりん』3月号でショートストーリー「あした日記」を書かせていただきました。日記の宿題が面倒臭くて、前日に書いちゃったことから、翌日それに合わせようとドタバタする少年のお話です。

盤上の向日葵

【読書日記】1/29読了 『盤上の向日葵』柚木裕子(中央公論新社) 本屋大賞にもノミネートされている同作。 ずっと気になっていたけれど、なかなか読む時間がなく 昨晩やっと読了。これ、傑作だと思います。 さいたま市内で発見された白骨死体。 一緒に埋め…

ディア・ペイシェント

【読書日記】 『ディア・ペイシェント』南杏子(幻冬舎) 担当の編集者さんからプルーフをいただき、発売前に読了。 著者の南さんの前作『サイレント・ブレス』も読ませていただき、 医療現場のリアルを体感できる内容に次作を期待していましたが、 その期待…