鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

この先には、何がある?

【読書日記】2/5読了 『この先には、何がある?』群ようこ(幻冬舎) 群さんが「本の雑誌社」で働いていたことは 本読みなら知っていることだと思うのですが、 その40年に渡る物書き業のアレコレが、ギュッと 詰まった本は、なかなかに面白いモノがあります…

全国マン・チン分布考

【読書日記】2/2読了 『全国マン・チン分布考』松本修(インターナショナル新書) (=゚ω゚)ノ あ、もう、えらくご無沙汰でーす。 ここんトコ、仕事の資料本を読み耽ってまして、 読書日記は久々だったのですが、この本、怪書です。 タイトルの通り「マン」「チン」の名称…

本のエンドロール

【読書日記】1/6読了 『本のエンドロール』安藤祐介(講談社) 今年最初の一冊をゆっくりと時間をかけて読む。 所謂お仕事小説で、本作りの裏方、印刷会社の 営業マン、工場の現場スタッフの奮闘ぶりが描かれる。 私事、執筆、編集、制作などは知っていたけ…

拙著Q部、立川「磯坊主」で発売中!

ええと、私事ですが、兄がおりまして、 JR立川駅北口で居酒屋「磯坊主」を経営しております。 ランチもやってます。昼から飲める店です。 日によりますが、終日無制限の飲み放題という 太っ腹サービスもやっています。 磯坊主 〒190-0012 東京都立川市曙町2-…

2019 謹賀新年

今年もよろしくお願いいたします。 猪突猛進とはいかないまでも、 いろいろ動きのある年にしようと思います。 Q部と同様、始動しますよ〜。 www.amazon.co.jp

2018 マイベスト本

ああもう、大晦日ですね。 今年もお世話になりました。 恒例の年間マイベスト本の紹介です。 個人的バイアスかかってますので、 あくまでも参考ということで。 以下にリンクを貼っておきます。 他にもいろいろ紹介したいのですが、今年はこんな感じ。そんな…

10代に語る平成史

【読書日記】12/24読了 『10代に語る平成史』後藤謙次(岩波ジュニア新書) 「平成」の言葉を聞いたのは、大学3年の冬休みだった。 ああ、昭和が終わり、新しい年号になるんだなぁ、 そのくらいの感慨だったのを記憶している。 30年が経ち、その平成が間も…

『Q部あるいはCUBEの始動』ライブ動画です

先週末に開催しました拙著『Q部あるいはCUBEの始動』の 発売記念ライブですが、その後、友人&知人の皆様から 「行きたかった」「見たかった」の声をいただきました。 メンバーの奥様が収録してくださった動画をいただきました。 ちょこっとだけ、お披露目…

『Q部あるいはCUBEの始動』ライブ

昨日(12/15土)、ほぼクローズの告知でしたが、 拙著『Q部あるいはCUBEの始動』の発売を記念して、 高円寺ペンギンハウスで発売記念ライブを開催しました。 新作を刊行すると、そのテーマソングを作り、 発売に合わせてライブをすることを慣例にしています…

不定期連載7

第七話「老人とウニ」 気分転換に日帰り旅行に出かけ、ある港町の駅でおりた。 ウニが名物と聞いていたので、栗の林を抜けて漁港へ、 すると、 「そこの若い方、ちょっと寄っていかんかね」 道端で商いをしている老人に声をかけられる。 はて、ここに朝市が…

ぎょらん

【読書日記】12/4読了 『ぎょらん』町田そのこ(新潮社) 昨年『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』がすごいと 拙ブログにて紹介させていただいた作家さんです。 待望の2作目を読めたのですが、私、終始ボロ泣きでした。 不思議なタイトルは、内容も不思議で…

不定期連載6

第六話「寝耳に」 ホウホウ、という聞き慣れない声に目を覚ますと、 枕元にぼんやりと立っていたのは、 「いかにも、ミミズクである」 「な、なぜミミズクが私の枕元に……」 あ然として、その愛らしいモフモフを眺めていると、 「なぜ私がここにいるのか、知…

神さまを待っている

【読書日記】11/22読了 『神さまを待っている』畑野智美(文藝春秋) 派遣切りから転落していく女性の話。 なかなかにリアルなのは実体験もあるという。 いわゆる転落モノは数多かれど、これほど ヒシヒシと伝わってくるのは書き手の力量に ほかならないわけ…

熱帯

【読書日記】11/19読了 『熱帯』森見登美彦(文藝春秋) 森見登美彦氏の著作はデビュー時から追ってまして、 個人的には黒髪の乙女とか、毛玉たちの話が好き、 なんですが、こんな奇想譚も結構好物であります。 発売日に購入し、さっそく読み耽った晩秋の夜…

東京23区外さんぽ

【読書日記】11/15読了 『東京23区外さんぽ』泉麻人(平凡社) そのライフスタイルをリスペクトしてる泉さんですが、 東京散歩シリーズの郊外版が出たので読む。 東京は23区外にも市町村があって、私事、 人生の大半をそっちで生活して来ましたから、 そりゃ…

ダンデライオン

【読書日記】11/14読了 『ダンデライオン』中田永一(小学館) ある衝撃で二十年前の自分と心が入れ替わる、という SFがベースですが、そこに家族を殺された恋人との 出会いが関わってくると著者独特のキュン!が加わる。 とかくタイムスリップものはパラ…

新作発売のごあいさつ

( ´ ▽ ` )ノ こんにちは。作家の「ささきかつお」です。 12月13日に新作『Q部あるいはCUBEの始動』が発売されした。 http://amzn.asia/d/aaxqOw0 実はこの本を発行するにあたっては、ウラ話があるんです。 この本はPHP研究所発行の 『ラストで君は「まさか!…

沈黙のパレード

【読書日記】11/10読了 『沈黙のパレード』東野圭吾(文藝春秋) ひさびさのガリレオシリーズ、やはり傑作! この魅力って何かなあって個人的に考えるに、 被害者を思う人々の忸怩たる思いが通底し、 それが犯罪に繋がっていくという設定と、 見事な科学的ト…

不定期連載5

第五話「現(うつつ)の国」 夢の国の入場制限を知らず、舞浜駅を降りて呆然としている私に、その老人は声をかけてきた。 「夢の国も結構なものだが、現(うつつ)も一興」「何のことです?」「ついて来なさい、もう一つのテーマパークだ」 時間を持てあまし…

辺境の路地へ

【読書日記】11/4読了 『辺境の路地へ』上原善広(河出書房新社) 「路地」をテーマにしたノンフィクションを数多く 手がけてこられた著者の、私小説風の回顧録。 全国の(言葉は悪いけど)場末なところへ赴き、 無頼であり、鬱屈とした内情を吐露しながら、…

日本語の作法

【読書日記】11/2読了 『日本語の作法』中村明(青土社) 物書きのハシクレとして、正しく、美しい文章を 書きたいと常日頃から思って精進しております。 そんな折に出会ったのが、この一冊でして。 滋味深い解説、昨今の名作の引用と、読ませます。 でも著…

不定期連載4

第四話「翔」 営業車で都内某所を回っていた時のことである。 その日も納品が数カ所あったのだが、いつになく渋滞で得意先への到着が遅れ、いかばか焦っていた。 こんな時に限って、いつも駐車しているコインパーキングは「満」の表示になっている。 イライ…

不定期連載3

第三話「古文書 ほととぎす」 我がW大学日本史研究室(虎山牛太郎教授)一行は、江戸時代中期からある竹山家土蔵の調査を行った。 そこで我々は、面白い古文書を発見したのである。『不如帰考』と銘打たれた和綴じの冊子を開くと、あの有名な「ほととぎす」…

歪んだ波紋

【読書日記】10/15読了 『歪んだ波紋』塩田武士(講談社) その人にしか書けない小説というものがあって、 それがおそらく本書だと思うのです。 テーマは所謂フェイクニュース、誤報ですね。 地方紙、全国紙、ネットニュース……と 様々な角度から、誤報に翻弄…

イカの前

昨夜の夢が、あまりにアレだったので ここに記しておきたい。 「いかにも、イカである」 そう言って現れたのは、イカだった。 海中だったかどうかは不問とする。 「なぜ、イカが?」 「知りたいのであろう、イカにとって、 どっちが前方であるかを」 「……………

不定期連載2

第二話 「上あごに最中の皮」 風の中で信玄餅を食べる程の苦難を乗り切った国、 アルラカスの王女、ビルマリーは、 敵対する隣国の王子、アントニアルスに恋していた。 「ああ、愛しのアントニアルスさま、この想いを 貴方さまに、どう告げればよいのかしら…

国宝

【読書日記】10/1読了 『国宝』上下巻 吉田修一(朝日新聞出版) いやもう、エライものを読んでしまったな、と。 デビュー時から吉田さんの著作はすべて読んでいるのですが、 これもまちがいなく、傑作でしょう。 上巻は夜更かしして、下巻は読了後、興奮で…

紫陽花舎随筆

【読書日記】9/28読了 『紫陽花舎随筆』鏑木清方(講談社文芸文庫) 何故にこの本を手に取ったのか、読了した今でも それが不明なのですが、ああ、読んでよかったと。 明治、大正、昭和をまたぐ著名な画家さんですが、 絵だけでなく、文章も抜群に巧い! 画…

ひと

【読書日記】9/12読了 『ひと』小野寺史宜(祥伝社) 心の底がジンと暖かくなる本。出逢えてよかった。 恥ずかしながら、小野寺さんはノーマークでした。 とりたてて大仰なストーリーがあるわけでもない、 とてつもないキャラいるわけでもない、 いたって普…

青少年のための小説入門

【読書日記】9/5読了 『青少年のための読書入門』久保寺健彦(集英社) 著者デビュー時「わあ、すごい作家さん出て来た!」と 驚いていたのを覚えています。(→参照) その後しばらく拝読していなかったのですが、 こんな面白い作品を書かれていたのですね。…