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鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

彼女がエスパーだったころ

3/12読了『彼女がエスパーだったころ』 宮内悠介(講談社) あ、ども、またまたご無沙汰でしたね。 久しぶりにじっくりと読んだ本作、 オススメしたくてブログにアップします。 書名の通りエスパーとか、延命のナントカ水とか ロボトミーとかカルトとか、話…

また、桜の国で

2/21読了『また、桜の国で』須賀しのぶ ああ、更新ご無沙汰でしたね。 バタバタとしてました。 さて、先の直木賞は『蜜蜂と遠雷』に決まりましたが、 他の候補作も素晴らしいものが多かった今回でしたね。 先日読了したのが須賀さんのこの作品。 第二次大戦…

五十音ばなし「お」

「おしどり」 「是非ともこのワタクシを推していただきたい」「おしどり」ならぬ「推し鳥」希望の鳥がいた。洗濯物を取り込もうとベランダに出ていた時だ。「ほら、アイドルグループでも、オシメンって」「それは知っているが」と私は反駁する。「何ゆえ、私…

室町無頼

1/22読了『室町無頼』垣根涼介(新潮社) (=゚ω゚)ノ 直木賞、惜しゅうございました。 でスミマセン、今ごろやっと読了です。 垣根さんは『ワイルド・ソウル』が個人的に 心に残ってまして、市井の人々のナニクソ的な 迫力に魂が鷲掴みされたのですよ。 本作も…

五十音ばなし「え」

「えんぴつ」 「頑張ってください」 銀行窓口のお姉さんが渡してくれたのは、 合格祈願と書かれた細長い袋。 愚息の受験が間近となり、 受験料の振込をしたときのことだった。 家に持ち帰って、開けてみると、 鉛筆が入っている。よおく見ると。 「あ、五角…

五十音ばなし「う」

「うどん」&「器」 写真は、いつぞやの昼飯。 前日の鍋の残りに冷凍うどんを入れて、出来上がり。 ふと思って、ラーメンどんぶりに入れてみる。 なんとなく「うどん感」がなくなってしまう。 逆もそうじゃないかな。うどん鉢にラーメン。 あと、カツ丼をス…

五十音ばなし「い」

「いぬ」 「先走りました」と私の前でうなだれていたのは犬だった。 「一年、早く来てしまったのです」その言葉に私は気がつく。干支の犬、つまり戌(いぬ)だったのだ。 「誰にだって失敗はある。 一年早く来ても誰も迷惑とは思わない」 なぐさめても表情は…

蜜蜂と遠雷

1/8読了『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎) 私事ですが「年またぎの一冊」という本があります。 年末から読み始め、年が明けて読了するてなモノ。 そこで読書納め&読書初めをするのですが、 気合いの1冊を選んで年末年始にドップリ浸かる。 で、この本が今年…

五十音ばなし「あ」の続き

というように「あんこ」について考えをめぐらしていた夜のことである。(前回参照) ピンポン。モニターに映ったのは、二人の老人。「つぶあんか、こしあんか、決めていただきたい」 思い詰めた表情が映し出され、この寒空だし、入ってもらわねばとドアを開…

五十音ばなし「あ」

「あんこ」 ( )んこ、という(括弧)+「んこ」を見て、 この( )の中に何を入れようか? 鳥が好きなら(い)、小学生なら(う)とか(ち)、 おそらく多くの中二男子どもは……。 そうだ。(あ)を入れて「あんこ」にしよう。 猫型ロボットの大好物に挟ま…

年頭挨拶 2017

あけおめことよろ、でございます。 平素は「鰹通信」をご覧いただき、 誠にありがとうございます。 「作家業」の肩書きが加わってからの新年、 1作でも多く「面白い!」と言っていただける 作品を書いて行こうと思っておりますので、 今年もどうぞご贔屓に…

2016 マイベスト本

ああもう、今年が終わりますね。 今年もお世話になりました。 で、恒例の2016年マイベスト本です。 個人的趣味ですから、ご参考までに。 感想のリンクを張ってあります。 孤狼の血http://kplan0805.exblog.jp/24828676/ 気仙沼ミラクルガールhttp://kplan080…

Good old boys

12/30読了『Good old boys』本多孝好(集英社) これ、いい本ですね。しみじみと、いい本です。 小学四年の弱小サッカーチーム、の父親たちの 物語。連作短篇で8人のお父ちゃんたちが登場。 それがね、それぞれに対峙せねばならぬ世間の シガラミ、微妙な家…

作家刑事毒島

12/23読了『作家刑事毒島』中山七里(幻冬舎) うわぁ、これ、おもしろいなあ……。 私事、出版業界に長いことおりまして、 んでもって今も関わってるものですから この毒島(ぶすじま、と読みます)の毒ったら、 ビリビリきますわな。 短篇連作なんですが出版…

ヘダップ

12/20読了 『ヘダップ』三羽省吾(新潮社) デビュー時からずっと注目&応援している作家さんです。 器用な方でいろんな作風を持っておられるのですが、 個人的に好きなのは、同作のような直球スポーツもの。 野球小説『イレギュラー』も好きですが、本作は…

〆切本

12/19読了 『〆切本』(左右社) 企画の勝利ですね。発案した編集者に拍手。 人と約束をした以上は納期=〆切がある。 その艱難辛苦を文豪夏目漱石から太宰、谷崎、 最近では村上春樹、西加奈子にいたるまでが どう考え、どう乗り越え、どう開き直ったか。 …

犯罪小説集

12/19読了 『犯罪小説集』吉田修一(角川書店) う〜ん、痺れました。 吉田修一さんの犯罪モノといえば 『悪人』『怒り』など名作揃いですが、 短篇では珍しいんじゃないかなと。 小説は基本、非日常がテーマとして 扱われることが多く、そうなれば犯罪は 非…

ノスタルジー1972

12/19読了 『ノスタルジー1972』(講談社) 所謂企画モノという短編集ですね。 1972年(昭和47年)を軸にした話を 人気作家のみなさんが書かれています。 おもいっきりオンタイムの大御所もいれば、 まだ生まれていなかった作家さんもいて、 それぞれが…

ヴァラエティ

12/11読了 『ヴァラエティ』奥田英朗(講談社) 極めてアルアルの日常であって、 それでいて毒の効いた内容に 読み始めたら止まらないのが奥田さんの 小説なんですよね。かっぱえびせん級。 本作は書籍化になっていない短篇を 集めたものですけど、 まあ、あ…

課題図書に選ばれました

(=゚ω゚)ノ 拙著『モツ焼きウォーズ』 茨城県の冬休み読書感想文コンクールの 課題図書に選んでいただきました。 茨城県のみなさ〜ん、よろしくお願いしまぁ〜す。 読みやすくて、おもしろくて、感想文には ぴったりですよぉ〜。

夢になるといけねぇ

11/28読了 『夢になるといけねぇ』橘蓮二(河出書房新社) 公私ともに仲良くさせていただいております カメラマンの橘さんから新作写真集をいただきました。 この方に出会わなければ、自分と落語は無縁のまま、 もったいない人生を送るところでした。感謝。 …

ぴあ の時代 Ⅱ

11/27読了『ぴあ の時代 Ⅱ 』森元暢元(湯気カンパニー)私事、20年前は大阪で「情報誌ぴあ」の編集をしており、勤務先の扇町ミュージアムスクエアという雑居ビルは劇団新感線など、大阪の文化発信基地でもありました。あれからもう20年かあ……@o@ 遠い目。…

17歳のうた

11/22読了 『17歳のうた』坂井希久子(文藝春秋) しごく当然のことだけれど、 人がいればドラマはどこにでもあり、 物語は日本中に散りばめられている。 本書に登場するのは 京都、青森、福岡、山形、和歌山、 でもって全員17歳の彼女たち。 東京でなく…

天子蒙塵 第一巻

11/13読了 『天子蒙塵 第一巻』浅田次郎(講談社) 中国歴史大河シリーズの最新作ですね! 『蒼穹の昴』『中原の虹』に続く、ファン待望の1冊です。 清朝末期から始まった同シリーズも ついに昭和の時代に突入。 自分が映像で見たことのある 愛新覚羅 溥儀…

夜行

11/7読了『夜行』森見登美彦(小学館)久しぶりの新刊ですね。(前回は『有頂天家族2』だったかな?)森見登美彦氏の著作が好きな理由としまして、幽玄な世界感、重厚な筆致、お馬鹿感(失礼)。本作はその中でも幽玄がググッと前に出ましたね。十年前に失…

すみなれたからだで

11/2読了 『すみなれたからだで』窪美澄(河出書房新社) デビュー時からのファンでして、新刊が出れば 必ず読んでいます。 なんだろ、人間の奥底にあるドロ〜っとしたものを まあ見事に書かれるんですよね。 結局のところ人間って、生と性なのかなって。 本…

引っ越しました

と、いうワケでして、諸々の理由で こちらに引っ越してきました。 以前の blog はこちらに残してあります。 今後ともよろしくお願いいたします。 鰹拝

はじめに

こんにちは、この blog の主、ささきかつお です。書くことを生業(なりわい)としております。 2015年に第5回ポプラズッコケ文学新人賞大賞を受賞。 受賞作の『モツ焼きウォーズ―立花屋の逆襲』で、 作家デビューしました。 1967年、東京生まれ。現在も東京…