鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

『空き店舗(幽霊つき)あります』〜あと3日

【 文体と人称 】

拙著『空き店舗(幽霊つき)あります』の
発売(5/11木)まであと3日。
今日は「文体と人称」についてです。

小説表現で「一人称、二人称、三人称」てな言葉を
耳にされた人も多いかと思います。

一人称は、主人公の「私」視点です。
「私は思った」などと私が主語で表現されます。
前作『モツ焼きウォーズ』は主人公(小学生)の
「オレ」が主語になる一人称の作品でした。

三人称は、客観的に主人公を「達也は思った」と
表現します。これに「嬉しいなあ」と主人公視点が
入るのが「三人称一視点」というものです。
私が敬愛する山本幸久先生の作品がだいたいコレ。

で、二人称は作中の人物が相手に話しかける手法。
読んでいる読者が作中に入った感じがしますね。
敬愛する浅田次郎先生の『壬生義士伝』などがソレ。

f:id:maehara63:20170508065604p:plain

そして拙作『空き店舗(幽霊つき)あります』ですが、
二人称、三人称一視点、のふたつを使っています。
各章で視点が変わるのも、この作品の特徴かも。
自分の文体は上記お二人の影響を多分に受けています。

細かいことですが、こうしたことも楽しみに入れながら
拙著を楽しんでいただければ幸いです。

明日は「先輩」についてお話しします。