鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

おもちゃ絵 芳藤

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5/14読了『おもちゃ絵 芳藤』
谷津矢車(文藝春秋

私事、十年以上前に浮世絵に関わる本の編集を
お手伝いさせていただいたことから興味を持ち、
好きになった絵師が、江戸後期の歌川国芳です。
べらんめえの親分肌で弟子達も無頼なのが多い。
ビートたけしと軍団みたいな感じですかね。
その弟子、芳藤を描いたのが本作なんですね。
師匠の死去後、一門の存続に奔走する弟子の姿。
一癖も二癖もある兄弟子、弟弟子、関係者たち。
月岡芳年、落合芳幾、川鍋暁斎小林清親
ジョサイアコンドルなど、浮世絵好きだったら
たまらないオールスターたちが出てきます。
そのキャラの立ちっぷりったら、アニメ超え級。
でもね、そんな強烈キャラのなか、影の薄くて、
不器用な芳藤という男の生き方が人間臭くて、
いるいる、現代にもいるよと感情移入しちゃう。
素敵な話をじっくり味わえました。感謝。

余談ですが、巻末の参考文献に、私が携わった
浮世絵師列伝が挙げられていまして、
運命的なものを勝手に感じてしまいました。

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