鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

魂でもいいから、そばにいて

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【読書日記】

『魂でもいいから、そばにいて 3.11 後の霊体験を聞く』

 奥野修司(新潮社)

 

行方不明、関連死を含め、総数は1万9千人以上。

だがその数字は単なる記号ではなく、その時まで生きていた

一人一人の物語があり、残された人にも思い出がある。

非科学的、不謹慎とも取られてフォーカスされることが

少なかった震災後の霊体験を、著者は戸惑いながらも、

真摯に、正面から体験者に聞いて行く。

ことの是非はともかく、当事者にとってはタイトルの言葉に

その思いが詰まっていると思うのですよ。

個人的にフムと思ったのがP96のくだり、

「近代科学とは、たかだか四百年の歴史にすぎないのである。

生命の歴史四十億年の中の、たった四百年なのだ。

その程度の歴史で、理解できなければ排除することのほうが

おこがましいと言わざるをえないだろう。」

うんうん、ですよね。

 

それと興味深いのは東北という地域性でしょうか、

自分も東北の血をひくので「見えないもの」ってわかるんです。