鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

息子と狩猟に

f:id:maehara63:20171208093913j:plain

【読書日記】

『息子と狩猟に』服部文祥(新潮社)

 

考えさせられる読書だった。

著者経歴やタイトルから、ノンフィクションと思ってめくると、

ん、ノワール調のエンタメ? でも狩猟に出る父子も出て来る。

それが、読み進めていくと、とんでもないコトになっていく。

振り込め詐欺グループ内の諍いで、殺した死体を埋めに行く男と、

前述の猟銃を持った父子が山中で出会う。その緊迫感!!!

純文学誌に掲載の作品だが、そんな枠に収まらない世界観がある。

どうなるんだろ。この先どうなってしまうんだろ……。

そう思いながらページをめくる手が止まらなくなってしまった。

だが根幹はサスペンス的な筋運びではなく、命を奪う=殺すという

ことの意味を殺人者、狩猟者の立場で読み手に訴えかけている点。

読みごたえアリです。アタリです。

 

 

 

 

広告を非表示にする