鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

ディレイ・エフェクト

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【読書日記】2/28読了

『ディレイ・エフェクト』宮内悠介(文藝春秋

「すごい」と思っている作家さんの一人で、

SFの括りで語られることも多い方ですが、

私的にはジャンルなんかどーでもいいかと。

昨年読んだ『彼女がエスパーだったころ』も

かなり新鮮な読書だったのですが、本作も

3短編にビシビシと刺激をいただきました。

なかでも表題作は現代と、戦時下の東京が

重なるという、かなりすっ飛ばした設定で、

もう、私の想像のナナメ上を行っています。

見えている過去と、読めている過去の未来、

さらに未来にいる主人公の冷静な現状分析。

どれをとっても「他にない」作品なんです。

他2編も、ちょっと違った風味で読ませる。

自分にはない感覚を見せつけられていると

ああオレって凡人と思ってしまいますわな。

芥川賞候補だったんですよね。でももっと

違うところで注目されるべきだと思います。