【読書日記】 4/11読了
極めて私事で恐縮ですが、映画や本で感動すると
腕がシビレる現象があります。年に数回程度。
で、この山本幸久さんの最新作で同じ現象が。
ま、つまり、そういう作品です。
若い頃に歌手をしていたスナックのママが、
とある事情で再び歌手としてドサ回りを始める。
道中、知り合った十二歳の少女とともに。
各地で遭うトラブルに、再会する旧友たちに、
巧みに張られた伏線に、ゲラゲラ、ホロリとしながら、
それが終章で彼女の人生が見えてくると、もう、
腕がシビレて、シビレて……(以下略)。
本屋大賞も、いい作品がたくさん紹介されましたが、
個人的には山本作品をもっと×2、世に知らしめたい。
ドキドキ、ハラハラ、キュン、もいいけれど、
ほっこりとさせる人生ドラマを描かせたら、
この作者の右に出る人はいないと思っております。