【読書日記】6/20読了
『いまは、空しか見えない』白尾悠(新潮社)
R-18文学賞の受賞作家さんの、受賞作含む、デビュー作。
またスンゴイ作家さんが来ました。
マイ格言「R-18文学賞にハズレなし」です。
DV、レイプ、パワハラ、家族の愛憎……凝縮の連作短編は
読むほどにグサグサと刺さるのだけど、目が離せない。
それはたぶん、「もがく」人々をじっと見据えた書き手の
底力を感じ取っているから。これは、真似できません。
かといって重いかといえばそうでもない。
心中とは裏腹のキャラたちの造形が魅力的なんだな。
R-18出身の先輩方を飛び越え、独自の世界を広げていってほしいです。
勝手ながら、応援&注目させていただきます。
オイラも頑張らなくっちゃ。