【読書日記】8/5読了
戦争を考える季節になりましたね。今年の一冊はこれ。
戦中戦後の「闇市」が作中に現れる小説を集めたもので、
錚々たる作家の名が連なるのですが、所謂代表作ではない、
けれど、どの作品も、戦中戦後のギリギリの生活をしてきた
市井の民のエネルギーが漲っていて、あっちゅうまに読了。
これは出逢えて嬉しい一冊でありました。
この本を手に取ったからこそ出逢えた作品、作家さんもあり、
鄭承博さんの実体験的な話なんかは人間味溢れていて、
それでいて抑えた筆致に引き込まれましたよ。
こういう企画、いいですね。編者、版元(初版は皓星社)の
心意気みたいなものが、ヒシヒシと感じられます。
かな〜り、オススメです。