鰹通信

文筆屋ささきかつお のblogです。近況、お知らせ、読書日記など書いてます。

熱帯

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【読書日記】11/19読了

『熱帯』森見登美彦文藝春秋

森見登美彦氏の著作はデビュー時から追ってまして、

個人的には黒髪の乙女とか、毛玉たちの話が好き、

なんですが、こんな奇想譚も結構好物であります。

発売日に購入し、さっそく読み耽った晩秋の夜更け、

なんですが、あまりの濃密ぶりに結構クラクラです。

森見登美彦氏が学生時代に出会った『熱帯』なる本。

この本をめぐる奇妙な冒険譚が始まるワケですが、

いやあ、これがもう、底がなくって、底がなくって、

自分が同書の中にズブズブと沈んでいく感覚になる。

扉を開けたら、また扉で、それを開けたらまた扉。

著者特有の不思議な言葉が、今回もてんこ盛りで、

「沈黙読書会」「暴夜書房」など、うごうごですが、

いつもほどのうごうごではなく、謎が深くなる。

ああもう、こんな濃密な500頁強をどうしませう、

と思ったていたら、あーっという間に読了でした。

とまあ、紹介するにも内容は複雑すぎるし、それに、

簡単に説明できないのがモリミーワールドですし。

あえて言うなれば、「想像と創造」がカギかなあ。

著者のアタマの中が少しだけ垣間見えた気がします。

これまでのイマジネーションの集大成……?

いや、まだまだモリミーワールドは続いていくし、

これからも楽しませてくれることでしょうし。

とまれ、じっくりと楽しませていただきました。

着地も見事! ごちそうさまでした。